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マッチングアプリ詐欺の見分け方|手口5つの型と、遭ったときの公的な相談先【2026年】

マッチングアプリ詐欺の見分け方

マッチングアプリで出会った相手から、お金や投資の話が出た。——この時点で、もう調べ始めていい段階です。

婚活でアプリを使っていると、必ず一度は「この人、本当に実在するのかな」と思う場面が来ます。ただ、実際の詐欺は「怪しい人」の顔をしていません。数か月ふつうに会話が続いた後、自然な流れで金銭の話が出てきます。

警察庁が2026年6月に公表した確定値では、SNS型ロマンス詐欺の認知件数は令和7年(2025年)だけで5,645件。決して珍しい話ではありません。

この記事では、警察庁・国民生活センター・金融庁という一次資料の分類にそって手口の型を整理し、会う前と会った後のチェックリスト、そして「もう送ってしまった」人が今日やることまで書きます。弁護士事務所や被害回復業者への誘導は一切入れていません。載せているのは公的な窓口だけです。

📖 この記事でわかること

  • 警察庁の確定値で見る、SNS型ロマンス詐欺・SNS型投資詐欺の最新の規模(令和7年)
  • 公的機関の分類にそった、マッチングアプリで使われる詐欺の5つの型
  • 警察庁が示す「7段階」の進み方。なぜ途中で気づきにくい設計になっているのか
  • 会う前・会った後にその場で照合できるチェックリスト(表2つ)
  • 「本人確認済み」表示が身元の保証にならない理由(法律上の義務は年齢確認だけ)
  • もう送ってしまった人が今日やること4ステップと、証拠の残し方
  • 相談できる公的窓口の名前・番号・受付時間(記事の前半と末尾の2か所に掲載)

🔎 結論早見|まず押さえる3つの数字(令和7年・警察庁確定値)

ロマンス詐欺

5,645件

その被害額

546.4億円

暗号資産型

+177.0%

警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年6月5日公表)。左=SNS型ロマンス詐欺の認知件数、中=同被害額、右=同じくロマンス詐欺のうち暗号資産送信型の認知件数の前年比。2026年9月16日に警察庁ウェブサイトで確認

✅ この記事でできること

  • 手口の型を知って早い段階で照合する
  • 公的な相談窓口にそのまま電話する
  • アプリ運営に通報して被害を止める
  • 証拠の残し方を今日から実行する

❌ この記事でできないこと

  • お金が戻るかどうかの判断
  • 個別の法律相談・手続きの代行
  • 相手が詐欺かどうかの断定
  • 特定の弁護士・業者の紹介

🆘 いま困っている人へ|公的な相談先

「おかしい気がする」という段階でも相談できます。送ってしまった後でも、まず下の窓口です。

どの窓口も公的機関で、相談そのものに費用はかかりません(通話料は自己負担です)。

警察に相談

#9110(警察相談専用電話)
原則 平日8:30〜17:15・都道府県警察により異なる/すでにお金を取られた・犯罪が進行中なら110番

消費生活相談

188(消費者ホットライン)
最寄りの消費生活センターにつながる全国共通番号。土日祝は国民生活センターが10時〜16時に対応(年末年始・一部地域を除く)

投資の話なら

0570-050588(金融庁 詐欺的投資相談ダイヤル)
IP電話は03-6206-6066/平日10:00〜17:00。電話以外に、金融サービス利用者相談室のウェブ受付(24時間・fsa.go.jp/opinion/)もあります

金融全般

0570-016811(金融庁 金融サービス利用者相談室)
IP電話は03-5251-6811/平日10:00〜17:00

振込先の銀行

振り込んだ金融機関のフリーダイヤル
口座の利用停止の判断は金融機関が行います。気づいた時点ですぐ連絡を

出典・確認日:#9110・188は警察庁SOS47「SNS型ロマンス詐欺」ページおよび金融庁「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」の記載。188の受付時間は国民生活センター「全国の消費生活センター等」の記載(2026年9月26日再確認)。金融庁のウェブ受付は金融庁「金融サービス利用者相談室」ページの記載(2026年9月26日確認)。金融庁の2つの電話番号は金融庁「金融サービス利用者相談室」および同「それ詐欺です!」ページの記載。いずれも2026年9月16日に各公式ページで確認しました。

目次

マッチングアプリ絡みの詐欺は、いま年間何件起きているのか

マッチングアプリ詐欺の見分け方 記事内画像 01

「自分だけが特別に運が悪かった」と思ってしまう人が多い分野ですが、公的な統計を見ると規模がまったく違います。ここでは警察庁が公表している確定値だけを使って、いま何が起きているのかを確認します。

SNS型ロマンス詐欺は令和7年で5,645件・546.4億円

警察庁が2026年6月5日に公表した「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」によると、令和7年のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は5,645件、被害額は546.4億円でした。前年からは認知件数で47.6%、被害額で36.3%の増加です。

ここでいう「認知件数」は、警察が被害として把握した件数です。誰にも言えないまま終わっている分は当然この数字に入っていません。つまりこれは、実際に起きている量の下限だと考えるほうが自然です。

SNS型投資詐欺は9,523件・1,288.0億円と、さらに大きい

同じ資料で、SNS型投資詐欺の認知件数は9,523件、被害額は1,288.0億円。認知件数で48.5%、被害額で47.9%増えています。

婚活をしている人にとって重要なのは、この2つが実務上つながっている点です。恋愛感情で信頼を作ってから投資へ持っていく形は、入口はロマンス、出口は投資になります。どちらの統計に計上されるかは経緯によりますが、被害者から見れば同じ一続きの出来事です。

いま伸びているのは「暗号資産を送らせる型」

同じ確定値の資料では、SNS型ロマンス詐欺のうち暗号資産送信型の認知件数が2,177件で、前年比177.0%増と突出しています。銀行振込ではなく、暗号資産の送付という形に置き換わってきているということです。

これは対策の面でも意味が大きい変化です。銀行口座への振込であれば金融機関に連絡して口座の利用停止を検討してもらう道がありますが、暗号資産の送付は同じようにはいきません。「振込じゃないから安全」ではなく、むしろ逆だと考えてください。

スクロールできます
区分(令和7年・確定値)認知件数被害額
SNS型ロマンス詐欺5,645件(前年比+47.6%)546.4億円(前年比+36.3%)
うち暗号資産送信型2,177件(前年比+177.0%)資料に区分の記載なし
SNS型投資詐欺9,523件(前年比+48.5%)1,288.0億円(前年比+47.9%)

出典・確認日:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年6月5日公表、警察庁SOS47特殊詐欺対策ページ掲載)。2026年9月16日に同ページで確認しました。なお2026年2月13日公表の暫定値では件数がわずかに異なります(ロマンス詐欺5,604件・552.2億円)。本記事は確定値の側を採用しています。

手口は5つの型に分かれる|公的機関の分類で整理する

個別のエピソードを100個読んでも身につきませんが、型で覚えると照合が一瞬で済みます。ここでは警察庁・国民生活センター・金融庁の注意喚起に出てくる形を、5つの型に整理しました。

マッチングアプリ詐欺の見分け方 記事内画像 02

①投資・暗号資産への誘導型|いま一番多い形

国民生活センターが2022年3月3日に公表した「ロマンス投資詐欺が増加しています!」では、マッチングアプリで知り合った相手から別のチャットサービスへ誘導され、そこで投資サイトを案内されて送金し、出金しようとすると保証金や税金といった名目で追加の支払いを求められ、最終的に連絡が取れなくなるという流れが説明されています。

金融庁の注意喚起では、この型の特徴として「入金先に個人名義の口座を指定してくる」「アプリ上で、振り込んだ額と同額が入金されたかのように残高表示される」という点が挙げられています。画面に出ている利益の数字そのものが作りものだということです。

②送金要求型|「会うため」「受け取るため」の費用という形を取る

投資ではなく、直接お金を送らせる形です。海外にいる設定で「日本に行く渡航費」「荷物が税関で止まっている手数料」「家族の治療費」といった名目が使われます。

この型の設計上の特徴は、金額が最初から大きくないことです。少額から始まり、支払うたびに次の名目が出てきます。「ここまで出したのだから」という気持ちが働くように段階が組まれているので、金額の大小ではなく「名目が増えたかどうか」で判断するほうが確実です。

③勧誘型|投資セミナー・ネットワークビジネス・宗教

お金を直接要求するのではなく、会合やセミナー、「すごい人」への紹介につなげる形です。実際にYahoo!知恵袋には、マッチングアプリで会った相手が初対面から経営者との面会や資産運用の勉強をしきりに勧めてきて、話題が常に投資へ戻っていくことに違和感を持った、という2021年7月の相談が公開されています。

この相談では、回答者から商品を伴わないマルチ商法型の勧誘ではないかと指摘され、質問者は以後会わずに連絡先をブロックしたと書いています。金銭を渡す前の段階でも、違和感を感じたら止めていいということが分かる例です。

④なりすまし型|プロフィールそのものが他人のもの

写真も経歴も他人のものを流用しているケースです。金融庁の注意喚起では、実在する金融商品取引業者の商号や登録番号をそのまま詐称する手口が挙げられており、「実在する会社の名前が出てきたから安心」という判断が通用しないことが明示されています。

相手が名乗った勤務先や資格については、相手から送られたリンクではなく、自分で検索した公式サイトの側から確認するのが基本です。金融庁は、名称や電話番号を入力して登録の有無を調べられる「免許・許可・登録等を受けている金融事業者検索」を公開しています。

⑤対面型|デート商法・ぼったくり店への誘導

会った上で、その場で高額な契約や会計をさせる形です。店を相手が指定してくる、席に着いてからメニューや料金表を見せられる、といった段取りになります。

この型だけは「会わない相手が危ない」という一般論が当てはまりません。会う・会わないではなく、店や場所の決定権をどちらが握っているかで見てください。初回は自分が知っている店を提案する、というだけで大部分は避けられます。

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型よく使われる口実お金の出口
①投資・暗号資産誘導2人の将来のため/必ず増える指定の投資サイト・暗号資産送付
②送金要求渡航費・税関手数料・治療費個人名義口座への振込
③勧誘すごい人に会わせたい・勉強会会費・教材・出資
④なりすまし有名企業や実在業者の名を出す相手が案内する口座やアプリ
⑤対面(デート商法等)いい店を知っているその場の高額会計・契約

出典・確認日:①は国民生活センター「ロマンス投資詐欺が増加しています!−その出会い、仕組まれていませんか?−」(2022年3月3日公表)および金融庁「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」。③の相談事例はYahoo!知恵袋に2021年7月15日に投稿された公開質問1件とその回答を要約したもので、原文の転載ではありません。④は金融庁の同注意喚起ページの記載。②⑤は警察庁SOS47「SNS型ロマンス詐欺」ページの手口説明を整理しました。すべて2026年9月16日に確認しています。

ライ

型で分けるとすっきりするなあ。でも実際にやり取りしとる最中に、これが当てはまるって気づけるもんなん?

ひすい

正直むずかしいで。相手は何か月もかけて信頼を作ってから本題に入るからな。せやからこそ「相手を疑う」やなくて「型に当てはまるか照合する」って作業にするんや。気持ちの問題にせんのが大事やねん。

「引っかかる人」がいるのではなく、手口の側が段階を踏んでいる

夜のリビングでスマートフォンを見ている大人の手元

検索すると「引っかかる人の特徴」という言葉がよく出てきます。ただ、警察庁が示している手口の流れを読むと、性格の問題として説明するのが難しいことが分かります。

警察庁が示す7段階の進み方

警察庁SOS47の「SNS型ロマンス詐欺」ページでは、①SNSやマッチングアプリでやり取りが始まる、②他のサービスへ誘導される、③恋愛感情を抱かせるメッセージが続く、④投資サイトへ案内される、⑤高額な投資を勧められる、⑥出金しようとすると各種名目で追加送金を求められる、⑦連絡が取れなくなる、という7つの段階が示されています。

注目したいのは、④でお金の話が出るまでに①〜③が挟まっていることです。判断が求められる場面に着くころには、相手はもう「知らない人」ではなくなっています。

自分を責める必要がない理由

警察庁は同ページで、この詐欺を「実際に直接会うことなくやりとりを続けることで恋愛感情や親近感を抱いてしまい、金銭等をだまし取られてしまう詐欺」と定義しています。つまり、恋愛感情を持つこと自体が手口の前提として組み込まれています。

婚活でアプリを使う人は、相手を好きになるつもりで使っています。その状態を利用するように設計されている以上、「信じたのが悪かった」という整理の仕方は正確ではありません。年間5,645件という規模も、個人の性格では説明できない数字です。

だから「感情」ではなく「手順」で止める

気持ちで判断しようとすると、相手を疑う後ろめたさと戦うことになって消耗します。そこで有効なのが、金銭が絡む話が出たら必ず決まった手順を通す、というルールにしてしまうことです。

たとえば「金額にかかわらず、送金の話が出たら送る前に第三者に話す」「業者名が出たら金融庁の検索で確認する」の2つだけでも、④以降の段階でほぼ止まります。相手を疑っているのではなく、自分の手順を通しているだけ、という形にできるのが利点です。

こはく

「引っかかる人の特徴」って検索してまう気持ち、わかるわ。でも自分を責める方向に行ってまうと、相談する足が止まるんよなあ。

会う前・会った後のチェックリスト|その場で照合できる形にした

ここまでの型と段階を、実際のやり取り中に見られる形にしました。1つ当てはまっただけで詐欺と決まるわけではありませんが、複数が重なったら進めないでください。

マッチングアプリ詐欺の見分け方 記事内画像 03

会う前に照合する項目

メッセージのやり取りだけで確認できる範囲です。ここで止められるのが一番負担が軽くなります。

特に「アプリの外へ早く出たがるか」は、どの型でも共通して出てくる動きです。運営の監視が届かない場所へ移るのが目的なので、急ぐ理由が説明されないまま誘導されたら一度立ち止まってください。

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チェック項目なぜ危ないか
数日以内に別のメッセージアプリへ移そうとする運営の監視と通報が届かない場所に出るため
会う話になると必ず理由がついて流れる会わない前提で関係が設計されている
職業や年収の話が早い段階から具体的に出る投資の話に接続する下準備になりやすい
ビデオ通話を断る、または極端に短い写真が本人のものでない可能性が残る
相手から送られたリンクで会社を確認させるなりすまし型では紹介元ごと作りもの
会う前に金銭・投資・副業の話題が出る公的機関が挙げる代表的な危険サイン

会った後・関係が進んでから出るサイン

一度会えたからといって安全側に振れるわけではありません。対面型のように、会ってから始まる型もあります。

この段階で効くのは、金額の大きさではなく「お金の流れ方」を見ることです。個人名義の口座を指定される、画面上の残高だけで利益を示される、といった形は金融庁が明示している特徴です。

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チェック項目なぜ危ないか
入金先が会社名ではなく個人名義の口座金融庁が挙げる詐欺の典型的な特徴
利益がアプリの残高表示でしか確認できない表示自体を作れる。出金して初めて実在が分かる
出金しようとすると手数料・税金を求められる国民生活センターが示す追加送金の段階
店や場所を必ず相手が指定するデート商法・高額会計の型に合致する
家族や友人に話すことを止められる第三者の目を遮断するのが手口の一部
急かす。今日中・今だけという条件がつく確認の時間を取らせないための圧力

参考・確認日:表の項目は、警察庁SOS47「SNS型ロマンス詐欺」の手口説明、国民生活センター「ロマンス投資詐欺が増加しています!」(2022年3月3日)の手口の流れ、金融庁「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」の見分けるポイントをもとに、婚活での実際のやり取りに沿う形へ整理したものです。2026年9月16日に各ページで確認しました。項目に当てはまることが、その相手が詐欺であることを意味するものではありません。

なお「会えない相手」を避けたい場合、最初から会う日程が組まれる仕組みのアプリを選ぶという方向もあります。仕組みとしてどこまで担保されるのかは、審査や料金の実際を含めて別記事で検証しました。

「本人確認済み」は身元保証ではない|法律上の義務は年齢確認だけ

カフェでスマートフォンを見ながら情報を調べている人

アプリの「本人確認済み」バッジを、身元が保証されている印だと思って使っている人は多いはずです。ただ、法律が事業者に求めている中身を確認すると、期待している内容とはずれがあります。

法律が求めているのは「児童でないことの確認」

マッチングアプリの多くが該当するインターネット異性紹介事業には、出会い系サイト規制法(インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)が適用されます。警察庁のまとめによると、事業者に課されている義務は届出、利用者が児童でないことの確認、禁止誘引行為に係る書き込みの削除等です。

つまり法が求めているのは年齢の確認であって、「その人が名乗っているとおりの人物か」を保証させる制度ではありません。同じ警察庁のページには、顔写真の照合を義務づける記載もありません。

事業者独自の本人確認は「あるほうが良い」程度に見る

提出書類の生年月日とプロフィールの一致や、顔写真の照合まで行う事業者もありますが、これは各社が安全性を高めるために独自にやっていることで、法律上の一律の要件ではありません。

したがって「本人確認済みだから大丈夫」ではなく、「確認が緩いところよりはまし」くらいの重みで見るのが実態に合っています。どのアプリを選ぶかという話は、年代ごとに会員構成も変わるので比較記事のほうが役に立ちます。

実質的な防御は「アプリの中に留まる」と「通報する」

事前の審査に期待できない分、効くのは事後の仕組みのほうです。大手アプリは違反報告の専用窓口を設けており、たとえばPairsは公式ヘルプで、違反報告をもとに事実確認を行ったうえで警告や強制退会などの措置をとると説明しています。

ここで重要なのが、やり取りをアプリの外へ出さないことです。外部のメッセージアプリに移った後の会話は運営が確認できず、通報しても打てる手が減ります。「アプリの中に留まる」こと自体が防御になっている、という順番で覚えてください。

出典・確認日:事業者の義務は警察庁「なくそう、子供の性被害。」内の出会い系サイト規制法の解説ページ(届出/利用者が児童でないことの確認/禁止誘引行為に係る書き込みの削除等)。違反報告への対応はPairs公式ヘルプ「違反報告の対応ポリシー」およびブロック機能のヘルプ記事。いずれも2026年9月16日に確認しました。本人確認の運用は事業者ごとに異なるため、利用中のアプリの公式ヘルプで最新の内容をご確認ください。

もう送ってしまった人が今日やること|4ステップ

ここからは、すでにお金を渡してしまった人向けです。まず前提として、お金が戻るかどうかをこの記事で判断することはできません。それでも、今日のうちに手を打てることは決まっています。

マッチングアプリ詐欺の見分け方 記事内画像 04

🚩 今日やることの順番

STEP1

やり取り・送金記録を保存する(消さない・ブロックはまだしない)

STEP2

振込先の金融機関に電話する(時間が経つほど残高が減る)

STEP3

警察に相談する(#9110/被害が確定しているなら最寄りの警察署)

STEP4

アプリ運営に違反報告する(同じ相手の次の被害を止める)

STEP1|証拠を残す。先にブロックしない

気づいた瞬間に相手をブロックして全部消したくなりますが、先に残してください。残すのは、アプリ内のプロフィール画面、やり取りの画面、送金の明細や振込控え、相手が指定してきた口座やサイトのURL、通話やビデオ通話の履歴です。

スクリーンショットは日時が入る形で撮り、端末とは別の場所(クラウドやメール下書き)にも保存しておくと安全です。なおPairsのようにブロックを後から解除できない仕様のアプリもあるので、記録を取り終えるまで操作しないほうが確実です。

STEP2|振込先の金融機関に連絡する

金融庁の「振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ」では、被害にあった場合はまず警察と振込先の金融機関に連絡するよう案内されています。金融機関がその口座を犯罪利用と疑うに足りる相当な理由があると判断すれば、振り込め詐欺救済法にもとづく手続きに進む場合があります。

ただし、同ページには被害額が全額支払われない場合や支払が行われない場合があること、口座残高が1,000円未満なら支払は行われないこと、実際に支払を受けられるまで少なくとも半年以上かかるのが一般的であることも明記されています。戻ることを前提にはできません。それでも、連絡が早いほど口座に残っている可能性は上がるので、気づいた時点ですぐ電話してください。

STEP3・STEP4|警察に相談し、アプリ運営にも通報する

警察は、被害が確定していなくても相談を受け付けています。警察相談専用電話#9110は全国共通で、かけた地域を管轄する警察本部の相談窓口につながります。すでに送金してしまっている場合は、STEP1で保存した記録を持って最寄りの警察署へ行くほうが話が早く進みます。

そのうえで、出会ったアプリの違反報告窓口にも必ず報告してください。自分のお金が戻るかどうかとは別に、同じアカウントが次の相手に向かうのを止められる可能性があります。相手のIDやプロフィールURL、やり取りの日付を添えると事実確認が進みやすくなります。

⚠️「お金を取り戻します」という勧誘には近づかない

被害に遭った後、SNSや検索広告で回収をうたう相手から接触されることがあります。ここで二次被害に進む人が実際にいます。

第一東京弁護士会は、国際ロマンス・投資詐欺について「一般的に、被害回復が極めて難しい類型とされており、被害を回復することができない可能性が高い」と説明し、新たに依頼しても費用倒れになる可能性が高いとしています。回復を確約するような相手は、この前提と食い違っているということです。法的な手続きを検討する場合は、広告からではなく、お住まいの地域の弁護士会の法律相談センターや法テラスといった公的な入口から当たってください。

ひすい

お金が戻るかどうかは、この記事では約束できへん。せやけど「記録を残す」「銀行に電話する」「警察に相談する」の3つは、今日のうちにできることや。ここまでやったら、いったん休んでええで。

公的な相談先まとめ|ここだけ保存しておけば足りる

結婚相談所のカウンセラーに婚活を相談する男性のイメージ

記事の前半にも同じものを置いていますが、探して戻る手間をなくすためにもう一度掲載します。どれも公的な窓口で、相談に費用はかかりません。

🆘 いま困っている人へ|公的な相談先

「おかしい気がする」という段階でも相談できます。送ってしまった後でも、まず下の窓口です。

どの窓口も公的機関で、相談そのものに費用はかかりません(通話料は自己負担です)。

警察に相談

#9110(警察相談専用電話)
原則 平日8:30〜17:15・都道府県警察により異なる/すでにお金を取られた・犯罪が進行中なら110番

消費生活相談

188(消費者ホットライン)
最寄りの消費生活センターにつながる全国共通番号。土日祝は国民生活センターが10時〜16時に対応(年末年始・一部地域を除く)

投資の話なら

0570-050588(金融庁 詐欺的投資相談ダイヤル)
IP電話は03-6206-6066/平日10:00〜17:00。電話以外に、金融サービス利用者相談室のウェブ受付(24時間・fsa.go.jp/opinion/)もあります

金融全般

0570-016811(金融庁 金融サービス利用者相談室)
IP電話は03-5251-6811/平日10:00〜17:00

振込先の銀行

振り込んだ金融機関のフリーダイヤル
口座の利用停止の判断は金融機関が行います。気づいた時点ですぐ連絡を

出典・確認日:#9110・188は警察庁SOS47「SNS型ロマンス詐欺」ページおよび金融庁「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」の記載。188の受付時間は国民生活センター「全国の消費生活センター等」の記載(2026年9月26日再確認)。金融庁のウェブ受付は金融庁「金融サービス利用者相談室」ページの記載(2026年9月26日確認)。金融庁の2つの電話番号は金融庁「金融サービス利用者相談室」および同「それ詐欺です!」ページの記載。いずれも2026年9月16日に各公式ページで確認しました。

そもそも婚活を始める前の段階で、書類や写真、予算と一緒に「相談先を控えておく」ところまで準備に含めておくと、いざというときに動きが速くなります。始め方全体の手順は別記事にまとめています。

ライ

結局、婚活でアプリ使うのやめたほうがええってこと?

ひすい

そうは思わんよ。手口に型があるってことは、照合する場所も決まってるってことやからな。お金の話が出たら手順を通す、アプリの外に出ん、この2つを決めとくだけでかなり違うで。

マッチングアプリの詐欺についてよくある質問

婚活のよくある質問

相手が詐欺かどうか、確かめる方法はありますか?

個人が断定する方法はありません。できるのは、公的機関が挙げている特徴に当てはまるかを照合することです。投資や送金の話が出た、入金先が個人名義の口座だった、アプリの外へ早く出たがる、会う話が毎回流れる——このあたりが複数重なったら、それ以上は進めないという判断で十分です。

相手が業者名や会社名を出してきた場合は、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている金融事業者検索」で名称や電話番号を入力して登録の有無を確認できます。

ただし、金融庁自身が実在業者の名称や登録番号を詐称する手口があると注意喚起しているため、検索で出てきたからといって目の前の相手が本人だという確認にはなりません。判断に迷った時点で188や#9110に相談してください。

送ってしまったお金は返ってきますか?

この記事で返ってくる・返ってこないを判断することはできません。銀行振込の場合は、金融機関に連絡することで振り込め詐欺救済法にもとづく手続きに進む場合があります。

ただし金融庁は、被害額が全額支払われない場合や支払自体が行われない場合があること、口座残高が1,000円未満なら支払は行われないこと、支払を受けられるまで少なくとも半年以上かかるのが一般的であることを明記しています。

第一東京弁護士会も、国際ロマンス・投資詐欺は被害回復が極めて難しい類型だと説明しています。まずは振込先の金融機関と警察へ連絡することを優先してください。

アプリ運営に通報したら、そのあとどうなりますか?

事業者が事実確認を行い、規約違反と判断されれば警告や強制退会といった措置がとられます。Pairsは公式ヘルプで、寄せられた違反報告をもとに事実確認したうえで対応する体制をとっていると説明しています。

一方で、処分の結果が報告した本人に個別に通知されるとは限りません。通報は自分のお金が戻る手続きではなく、同じアカウントが次の相手へ向かうのを止めるための行動だと考えてください。

やり取りをアプリの中で続けていたほうが、運営が確認できる情報が多く残ります。

「本人確認済み」と表示されていれば安全ですか?

身元の保証にはなりません。マッチングアプリの多くが該当するインターネット異性紹介事業に法律が課しているのは、届出、利用者が児童でないことの確認、禁止誘引行為に係る書き込みの削除等であり、顔写真まで照合して本人性を保証させる制度ではありません。

提出書類とプロフィールの一致や顔写真の照合まで行っている事業者もありますが、それは各社が独自に行っているものです。「確認が緩いところよりはまし」という程度に受け止め、実際の判断はやり取りの内容で行ってください。

警察に相談するほどの話ではない気がします。それでも相談していいですか?

相談して構いません。警察相談専用電話#9110は、事件や事故に至っていない段階の生活の安全に関する相談を受け付けるための全国共通番号で、原則として平日8時30分から17時15分に対応しています(都道府県警察により異なります)。

金銭が絡んでいない違和感の段階でも、消費者ホットライン188から最寄りの消費生活センターにつなぐこともできます。土日祝は国民生活センターが10時から16時に対応しています(年末年始・一部地域を除く)。早い段階の相談ほど、渡す前に止まれる可能性が上がります。

まとめ|手口には型がある。だから照合で止められる

婚活記事のまとめ

✅ まとめ:マッチングアプリの詐欺で押さえる7点

  • 令和7年のSNS型ロマンス詐欺は5,645件・546.4億円(警察庁確定値)。珍しい話ではない
  • いま伸びているのは暗号資産送信型で、認知件数は前年比177.0%増
  • 手口は投資誘導・送金要求・勧誘・なりすまし・対面の5つの型に整理できる
  • 警察庁が示す進み方は7段階。お金の話が出るころには相手は「知らない人」ではなくなっている
  • 「本人確認済み」は身元保証ではない。法が求めているのは年齢の確認まで
  • 送ってしまったら、記録の保存→振込先の金融機関→警察→アプリ運営の順で今日動く
  • 回収を確約する相手には近づかない。相談は#9110・188・金融庁の窓口から

📚 参考・出典(すべて2026年9月16日確認)

  • 警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」2026年6月5日公表(SOS47特殊詐欺対策ページ)
  • 警察庁 SOS47「SNS型ロマンス詐欺」(定義・7段階の手口・相談窓口)
  • 警察庁「なくそう、子供の性被害。」出会い系サイト規制法の解説ページ(事業者の義務)
  • 国民生活センター「ロマンス投資詐欺が増加しています!−その出会い、仕組まれていませんか?−」2022年3月3日公表
  • 国民生活センター「全国の消費生活センター等」(消費者ホットライン188の案内)
  • 金融庁「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」(手口の類型・見分けるポイント・相談ダイヤル)
  • 金融庁「金融サービス利用者相談室」(電話番号・受付時間)
  • 金融庁「振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ」(金融機関への連絡・被害回復分配金の限界)
  • 第一東京弁護士会「国際ロマンス・投資詐欺のFAQ」(被害回復の難しさ)
  • Pairs公式ヘルプ「違反報告の対応ポリシー」「ブロックとは何ですか?」
  • Yahoo!知恵袋に2021年7月15日に投稿された公開質問1件とその回答(要約・原文転載なし)

本記事は公的機関が公表している情報の整理であり、法律相談ではありません。個別の事情については、上記の公的窓口にご相談ください。

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