「氷河期世代は未婚率が高い」って、本当なんだろうか。
同窓会に行けば既婚組ばかりに見えて、独身なのは自分だけのような気がしてくる。ネットでは「氷河期は結婚できなかった世代」と書かれていて、余計に気持ちが沈む。そんな感覚を持っている方は少なくないと思います。
ただ、公的な統計を並べてみると、数字は思っているのと少し違う形をしています。「自分だけ」でもなければ「もう手遅れ」でもありません。
この記事では、氷河期世代の年齢層だけを取り出した未婚率と、雇用形態でここまで差が出るという実数値を一次資料で確認したうえで、結婚できた人に共通していたこと、今から動くならどう進めるかを整理しました。書いているのは、氷河期世代の当事者で、30代のときに結婚相談所を使って結婚した本人です。
📖 この記事でわかること
- 氷河期世代の年齢層だけを取り出した未婚率は男女それぞれ何%なのか
- なぜこの世代で未婚率が上がったのか(初職・お金・出会いの数字)
- 40代男性の有配偶率は雇用形態でどれくらい違うのか(2022年の実数値)
- データと実体験からわかる「結婚できた人」に共通していたこと
- 氷河期世代の当事者が30代で結婚相談所に行った理由と、その結果
- 40代前後から動くなら、相談所・アプリ・パーティーをどう選び分けるか
ライ氷河期世代って、やっぱり結婚できなかった人が多いんですか?



「上の世代より高い」のは確かなんですが、言われているほど極端でもないんです。まず世代の数字だけを取り出すところから始めましょう。
データで見る氷河期世代の未婚率|男性3割前後・女性2割前後


よく引用される「生涯未婚率」は上の世代まで含んだ数字なので、氷河期世代の実感とはずれます。ここでは世代に近い年齢層だけを取り出して確認します。
この記事で言う「氷河期世代」の範囲
内閣官房の現行資料では、就職氷河期世代を「バブル崩壊後の雇用環境が厳しい時期(1993〜2004年)に就職活動を行った世代」と定義しています。支援施策の対象は2019年時点で36〜45歳、2024年時点では41〜50歳の層とされています。
さらに内閣府の男女共同参画白書(令和4年版)は、この中心を「就職氷河期コア世代」として1975〜1984年生まれと定義しています。2026年時点でおおむね40代前半から50代前半にあたる層、と考えてください。
男性は40〜44歳で32.2%・45〜49歳で29.9%
2020年国勢調査に基づく年齢階級別の未婚率は、男性が40〜44歳で32.2%、45〜49歳で29.9%、50〜54歳で26.6%です。2020年時点の40〜44歳は1976〜80年生まれ、45〜49歳は1971〜75年生まれで、まさに氷河期世代の中心層にあたります。
つまり「氷河期世代の男性の未婚率」は、実測値で3割前後ということになります。20年前の同じ年齢層(2000年の40〜44歳男性18.7%)と比べると、13.5ポイント上がっています。
女性は40〜44歳で21.3%・45〜49歳で19.2%
同じ2020年の数字で、女性は40〜44歳が21.3%、45〜49歳が19.2%、50〜54歳が16.5%でした。男性ほどではないものの、2000年の同年齢層(40〜44歳で8.6%)からは2.5倍近くになっています。
男女差は年齢が上がるほど開きます。40〜44歳では10.9ポイント差ですが、50〜54歳では10.1ポイント差と、どの階級でも男性が10ポイント前後高い状態が続いています。
| 年齢階級 | 男性2000年 | 男性2020年 | 女性2000年 | 女性2020年 |
|---|---|---|---|---|
| 40〜44歳 | 18.7% | 32.2% | 8.6% | 21.3% |
| 45〜49歳 | 14.8% | 29.9% | 6.3% | 19.2% |
| 50〜54歳 | 10.3% | 26.6% | 5.3% | 16.5% |
裏を返せば、男性の7割前後・女性の8割前後は結婚している
数字を反対から読むと、40代前半の男性でも67.8%、女性なら78.7%は結婚を経験しています。「この世代はほとんど結婚できていない」というイメージは、実態よりかなり強く出ている表現です。
しかも年齢が上がるほど未婚割合は下がっていきます。これは50歳を過ぎてから結婚する人が一定数いることを意味していて、「40代で未婚=もう終わり」を示す数字ではありません。
2025年国勢調査の配偶関係データは2026年9月29日公表予定
「もっと新しい数字はないのか」と思われるかもしれませんが、配偶関係を含む2025年国勢調査の基本集計は、総務省統計局の公表計画で2026年9月29日に公表予定とされています(2026年9月6日時点で未公表)。
2026年5月29日に公表されたのは人口の基本的な集計までで、未婚・有配偶の内訳はまだ出ていません。この記事の数字は、公表され次第あらためて確認します。
⚠️ 数字の読み方について
未婚率は「結婚を望んだのにできなかった人の割合」ではありません。結婚しない生き方を選んだ人、いま別のことを優先している人も、すべて同じ数字に含まれています。
統計はあくまで社会の傾向を見るためのもので、個人の生き方を評価するものではない、という前提でご覧ください。
「生涯未婚率」という言葉そのものの定義や、1920年からの推移・都道府県別のランキングは、別記事で細かく整理しています。


なぜ氷河期世代で未婚率が上がったのか


印象論ではなく、政府や公的研究機関の調査で確認できる範囲で整理します。社会に出た入口・お金の壁・出会いの数という3つの角度から見ていきます。
要因①|社会に出た時点で、非正規スタートが2倍以上に増えた
内閣府の男女共同参画白書(令和4年版)のコラム5では、就職氷河期コア世代(1975〜1984年生まれ)と、それより上の世代で、最初に就いた仕事の雇用形態を比べています。
初職が非正規だった割合は、上の世代が男性7.4%・女性15.7%だったのに対し、氷河期コア世代は男性16.6%・女性31.6%。男性は2.2倍、女性は2.0倍に増えています。
要因②|「経済力がない・仕事が不安定」が結婚をためらう理由に
同じコラムでは「積極的に結婚したいと思わない理由」も世代別に聞いています。「結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定だから」が当てはまる(「やや」を含む)と答えたのは、氷河期コア世代の男性で46.9%、女性で36.9%でした。
上の世代の男性は39.1%なので、氷河期世代の男性は7.8ポイント高くなっています。白書の本文でも「特に男性では5割近くに上る」と書かれています。
要因③|結婚の最大の障害は、男女とも「結婚資金」
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)では、いずれ結婚するつもりの独身者に「一年以内に結婚するとしたら何が障害になるか」を聞いています。
「障害がある」と答えたのは男性65.2%・女性69.3%。その中身は結婚資金が男性47.5%・女性43.0%で最も多く、次いで住居(男性22.6%・女性20.9%)、職業や仕事上の問題(男性15.4%・女性19.0%)と続きます。
要因④|そもそも「相手にめぐり会わない」がいちばん多い理由
同じ調査で、結婚意思のある25〜34歳の独身者が独身でいる理由の1位は「適当な相手にまだめぐり会わないから」で、男性43.3%・女性48.1%でした。
お金の問題と並んで、出会いそのものが足りていないという声が最も大きいわけです。職場の付き合いが薄くなり、地域や親戚のお見合い文化も縮んだ結果、放っておいて出会える機会は確実に減っています。



お金の問題と、出会いの少なさ。どっちも本人のせいだけじゃないですね。



そうなんです。しかも「収入」より前に効いている条件があるので、次はそこを見てみましょう。
出会いの機会が昔と今でどう変わったのかは、こちらで数字と一緒に整理しています。


雇用形態でここまで違う|40代男性の有配偶率は正社員72.4%・非典型24.4%


氷河期世代を語るとき、いちばん見落とされているのがこの数字です。「結婚したかどうか」の実測値は、年収よりも雇用形態のほうがはっきり差になって出ています。
正社員と非典型雇用で、40代男性は3倍の差がついている
40〜44歳男性の有配偶率は、正社員(役員を含む)で72.4%、非典型雇用(パート・アルバイト・契約・派遣など)で24.4%です。差は約3.0倍あります。
この年齢層は2022年時点で40〜49歳=おおむね1973〜1982年生まれ、つまり氷河期世代そのものです。初職で非正規スタートが2倍に増えた世代に、この段差がそのまま乗っているという構図になります。
女性は逆の並びになるので、同じようには読めない
40〜44歳女性では、正社員59.6%に対して非典型雇用75.9%、パート・アルバイトに絞ると82.0%と、男性とはまったく逆の並びになります。
これは「非正規だから結婚できる」という話ではなく、結婚・出産を機に働き方を変えた人が非典型雇用や無業に入るためです。原因と結果が逆向きに並んでいる典型例なので、女性の数字を男性と同じ読み方で扱うと結論を間違えます。
| 年齢・性別 | 全体 | 正社員 | 非典型雇用 | 無業 |
|---|---|---|---|---|
| 男性40〜44歳 | 64.1% | 72.4% | 24.4% | 11.5% |
| 男性45〜49歳 | 65.5% | 73.2% | 27.9% | 12.2% |
| 男性50〜54歳 | 66.6% | 74.3% | 30.9% | 18.5% |
| 女性40〜44歳 | 69.8% | 59.6% | 75.9% | 77.9% |
| 女性45〜49歳 | 70.7% | 59.3% | 78.1% | 76.6% |
雇用の前提は、この5年で少しずつ動いている
悪い話ばかりではありません。内閣官房の資料によると、氷河期世代に該当する層の不本意非正規雇用労働者は2019年平均の46万人から2024年平均の35万人へ、非労働力人口も210万人から174万人へ減りました。
正規雇用労働者は923万人から934万人に増えています。支援プログラムの効果もあり、この世代の「入口の不利」は、少しずつではあるものの動いている段階です。
この数字を、自分の話としてどう使うか
雇用形態の差が大きいということは、裏を返せば「収入の額そのもの」より「働き方が安定して見えるか」のほうが先に効いている、ということでもあります。婚活の場で聞かれるのも、金額より雇用形態や勤続の話が先です。
年収が平均より低いこと自体は、それだけで足切りになるわけではありません。年収と結婚の関係については、就業構造基本調査の年収別データをもとにした別記事を準備中なので、公開したらここからご案内します。
「では年収そのものはどれくらい効いているのか」は、年収別の有配偶率という形で公的統計に出ています。


データと実体験で見る、結婚できた人の共通点


ここからは「では結婚できた人は何が違ったのか」を見ていきます。生まれつきの条件ではなく、途中で変えられたことだけに絞って整理しました。
共通点①|条件を絞りすぎず、会える母数を確保していた
年齢・年収・身長・居住地をすべて指定すると、候補は驚くほど減ります。しかも減った母数のなかで、相手からも同じように絞られている状態です。
実際に婚活していたとき、僕が譲れない条件をほぼ「タバコを吸わない人」だけに絞ってからは、お見合いの機会がほぼ毎週ある状態になりました。会える人数が増えたこと自体が、その後の練習量にもつながっています。
共通点②|自分がどう見えているかを、他人に確認していた
プロフィール写真も服装も、自分で見ている限りは「まあ普通」に見えます。ところが第三者に見せると、たいてい一発で修正点が出てきます。
僕の場合、入会して最初にやったのがプロのカメラマンによるプロフィール写真の撮影でした。普段の自撮りとはまったく違う仕上がりで、正直「これが自分か?」と思ったほどです。さらに担当者と一緒に服と靴を買いに行き、自分では絶対に選ばない服を勧められました。
共通点③|断られた理由を、一人で決めつけていなかった
お見合いや交際が終わるとき、理由が本人に詳しく伝わることはまずありません。「今回はご縁がなかった」で終わるので、自分のどこに原因があったのかがわからないまま次に進んでしまいます。
僕自身、断られた回数のほうが圧倒的に多く、そもそもお見合いまでたどり着かないことも普通にありました。そこで効いたのが、担当者との毎月の面談で「今回はなぜ続かなかったのか」を言葉にしてもらうことでした。清潔感が足りない、会話が噛み合っていない。こういう指摘は自分では絶対に気づけません。
逆に、思ったほど効かなかったこと
調べるほど「自分は条件を満たしていない」と思えてきますが、実際にはそこまで重く効かない項目もあります。身長や顔立ちより写真の撮り方と清潔感が先に見られますし、恋愛経験の少なさは相手の話を丁寧に聞ければ補えます。
年収についても、平均以下だから即アウトということではなく「生活が安定して見えるか」のほうが重視されやすい傾向があります。僕自身、当時の年収は400万円で、会員のなかでは低いほうでした。



結局「変えられるところを変えた人」が結婚できてるってことなんですね。



そうなんです。生まれ年は変えられませんが、母数と見え方と振り返りは今日から動かせますよ。
【体験談】氷河期世代の僕が30代で結婚相談所に行った理由と結果


ここからは僕自身の話です。統計の外側にいる一人の例として読んでください。
行った理由|気づいたら、地元に残っているのは自分だけだった
婚活を始めたのは33〜34歳のころです。周りの知人はほとんど結婚して地元を離れていて、気づけば自分だけが残っていました。「このままでいいのか」という焦りが積み重なったのがきっかけです。
マッチングアプリも試しましたが、相手が結婚に本気かどうかが読めず、疲れてしまいました。結婚相談所は入会時に独身証明書などの提出が必要で、「独身で結婚を考えている人しかいない」前提で会えるところが違いでした。
入会してやったこと|写真・服装・お見合い一択の3つ
最初に取り組んだのは、とにかく見た目をどうにかすることでした。プロによるプロフィール写真の撮影を使い、担当者と一緒に服と靴を買いに行きました。
そして人見知りだったので、パーティ形式は一切申し込まず、1対1のお見合い一本に絞りました。大勢の場は苦手でも、カフェで1時間話すだけなら何とかなる。この判断が結果的にいちばん効いたと思っています。
結果|断られた回数のほうが圧倒的に多かった
出会えたか、と聞かれれば出会えました。ただ正直なところ、断られることのほうが多く、そもそもお見合いまでたどり着かないことも多かったです。
それでも続けていたら、後半は真剣交際の返事をいただけるようになりました。人見知りだった自分でも会話に慣れが出てきて、最初の半年で積んだ失敗の数がそのまま後半の自信になった感覚があります。
いま振り返って思うこと|手遅れではなかった
当時の僕は「30代からの婚活なんて、正直もう手遅れじゃないのか」と思っていました。年収は平均以下、見た目にも自信がなく、人見知り。条件で言えば有利な要素はほとんどありません。
それでも動いたら1年で結婚まで行けました。もちろん誰もが同じようにいくわけではありませんし、途中でやめる判断があってもいいと思っています。ただ「氷河期世代だからもう無理」という結論だけは、少なくとも僕の実感とは違いました。
相談所での1年がどんな中身だったかは、料金や口コミも含めてこちらに細かく書いています。


今からの婚活はどう進める?40代前後の現実的な選び分け


氷河期世代の未婚率が高いのは、本人の努力不足というより時代の条件が重なった結果という側面が大きいです。そのうえで「今から動くなら、どこで動くか」を整理します。
| 手段 | 向いている状況 | 費用感 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 結婚相談所 | 期間を区切りたい・自分の見え方を人に見てほしい | 数十万円規模 | 入会審査と書類提出がある |
| マッチングアプリ | まず母数を試したい・費用を抑えたい | 月数千円 | 結婚への本気度に幅がある |
| 婚活パーティー | 会って雰囲気を確かめたい・単発で試したい | 1回数千円 | 短時間なので第一印象の比重が大きい |
相談所・アプリ・パーティーは「悩みの種類」で選び分ける
3つは優劣ではなく役割が違います。そもそも出会いの数が足りないならアプリやパーティーで母数を増やすのが早く、会えているのに続かないなら相談所のように振り返りを手伝ってくれる形が向いています。
僕の場合は「アプリで相手の本気度が読めない」ことが詰まりの原因だったので、独身証明書の提出が前提になる相談所に移りました。詰まっている場所によって、行き先はまったく変わります。
「年収がないと無理」は思い込みになりやすい
婚活の情報を調べるほど「年収が足りない」と感じますが、第16回出生動向基本調査で結婚相手に求める条件を見ると、上位に来るのは人柄や価値観で、経済力はその後に位置しています。
ただし、この記事で見たとおり雇用形態の差は実測値としてはっきり出ています。「金額が高いほど選ばれる」ではなく「働き方が不安定だと会う機会が減る」という形で効いていると考えると、対策の方向も変わってきます。
僕自身、当時の年収は400万円で会員のなかでは低いほうでした。それでも共働き前提のスタンスや、家事への姿勢を正直に伝えることで、話が進む相手はいました。
40代・再婚層は「土俵」を変えたほうが早いことがある
40代で厳しさを感じている方の多くは、自分より一回り下の年齢層だけを見ています。その層は競合が最も多く、結果として反応が返ってこない時間が長くなります。
同年代を含めて幅を広げるだけでも、同じ活動量で会える人数は変わります。バツイチ・再婚に理解のある層が集まる場を選ぶ、という考え方もあります。
「結婚しない」を選ぶのも、ひとつの答え
ここまで婚活の話を書いてきましたが、結婚が誰にとっても正解というわけではありません。一人の暮らしが心地よい人もいますし、いま優先したいことが別にある人もいます。
未婚率という数字は「うまくいかなかった人の割合」ではなく、そのときの社会の状況と、それぞれの選択が積み重なった結果です。数字を見て自分を責める必要はまったくありません。
この記事は、動きたいと思っている人に向けた地図のつもりで書いています。動かない選択も同じくらい尊重されるべきものだと思っています。



数字を見て落ち込むためじゃなくて、次にどうするか決めるために使う、ってことですね。



そのとおりです。動くなら地図として、動かないなら「自分だけじゃない」の材料として使ってください。
「何歳までに決めたいのか」を先に置くと、手段の判断はぐっと楽になります。世の中の結婚年齢の実際はこちらにまとめました。


氷河期世代の未婚率に関するよくある質問


氷河期世代の未婚率は具体的に何%ですか?
2020年国勢調査に基づく年齢階級別の未婚率は、男性が40〜44歳で32.2%・45〜49歳で29.9%、女性が同じ順に21.3%・19.2%です。世代の中心層で見ると男性は3割前後、女性は2割前後になります。
裏を返せば男性でも7割近く、女性なら8割前後は結婚を経験しています。「ほとんど結婚できていない世代」という表現は実態より強すぎます。
そもそも氷河期世代は何年生まれを指しますか?
内閣官房の現行資料では「1993〜2004年に就職活動を行った世代」と定義され、支援施策の対象は2024年時点で41〜50歳の層とされています。
内閣府の男女共同参画白書(令和4年版)は、この中心層を「就職氷河期コア世代」として1975〜1984年生まれと定義しています。資料によって幅があるため、記事や統計を読むときは定義を確認してください。
非正規雇用だと結婚しにくいというのは本当ですか?
男性については、実測値としてはっきり差が出ています。2022年の就業構造基本調査を二次集計したデータでは、40〜44歳男性の有配偶率は正社員72.4%に対して非典型雇用24.4%、無業11.5%でした。
ただし女性は正社員59.6%に対して非典型雇用75.9%と逆の並びになります。これは結婚・出産を機に働き方を変えた人が非典型雇用に入るためで、男性と同じ読み方はできません。
40代・50代から婚活を始めても遅くないですか?
年齢が上がるほど選択肢が狭まるのは事実ですが、「遅い」と決まっているわけではありません。未婚率は年齢階級が上がるほど下がっていて、50歳以降に結婚している人も一定数います。
狙う年齢層を同年代まで広げるだけで会える人数が変わることもあります。まず母数・見せ方・振り返りの3つを見直すのが現実的です。
結婚しないという選択は「失敗」なのでしょうか?
そうは考えていません。未婚率は社会の状況とそれぞれの選択が積み重なった結果を示す数字であって、個人の成否を評価するものではありません。
一人の暮らしを選ぶことも、いまは別のことを優先することも、同じように尊重されるべき選択です。この記事は、動きたいと思っている方に向けた情報として書いています。
まとめ|氷河期世代の未婚率と、これからの選び方


✅ この記事のポイント
- 氷河期世代の中心層の未婚率は、2020年国勢調査で男性32.2%(40〜44歳)・女性21.3%。男性3割前後、女性2割前後
- 裏を返せば男性の7割前後・女性の8割前後は結婚しており、「ほぼ結婚できていない世代」は言い過ぎ
- 初職が非正規だった割合はコア世代で男性16.6%・女性31.6%と、上の世代の2倍前後
- 40〜44歳男性の有配偶率は正社員72.4%に対し非典型雇用24.4%で約3倍差。年収より雇用形態が先に効いている
- 不本意非正規は2019年46万人→2024年35万人へ。世代の前提は少しずつ動いている
- 結婚できた人が変えていたのは「母数・見え方・振り返り」の3つで、いずれも今から動かせる
- 2025年国勢調査の配偶関係データは2026年9月29日公表予定。出たら数字を更新する
📚 この記事で参照した一次情報
📖 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2026年版)」表6-23・表6-24(総務省統計局「国勢調査報告」による)
📖 内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和4年版」コラム5「就職氷河期世代考察」
📖 労働政策研究・研修機構「資料シリーズNo.296」図表1-3-1(総務省「令和4年就業構造基本調査」の二次集計)
📖 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(2021年)結果の概要・報告書」
📖 内閣官房 就職氷河期世代等支援推進室「就職氷河期世代等の支援について」
📖 総務省統計局「令和7年国勢調査 調査の結果」(公表計画)
📖 いずれも2026年9月6日に当ブログが原資料を取得して確認しています。
※統計は公表時点の数値です。定義や集計方法が変わることがあるため、最新の数値は各機関の公表資料でご確認ください。




